最近、中小企業診断士の受験生と会う機会があります。
彼らを見ていると、自分の受験生時代を思い出します。
合格して4年がたち、診断士として独立した今だから言えることなのかもしれませんが、この試験について、持論があります。
僕独自の考えではありません。昔からよく言われていることです。
それは、『診断士試験は、受かるタイミングがある』ということ。
こんな言い方も出来ます。『診断士試験は、人生の転機に受かる』
僕がこの考え方を支持するのは理由があります。
当然、僕自身も『リーマンショック』というサラリーマンとしての大きな転機の中で合格した経験があることも一因ですが、他にもそう考える理由があるのです。
それは、経営戦略の本質に注目すれば納得がいくと思います。
私は受験生時代に『経営戦略とは環境適応のパターンを将来志向的に示す構想であり、企業内の人々の指針となるもの』と学びました。
経営戦略にはいくつか重要な概念が含まれており、そのうちの一つが環境適応なのです。
中小企業診断士の試験では、経営に関する様々な知識が問われます。当然、環境適応について、その方向性の導き方は1次試験でも2次試験でも重要なポイントです。
さて、人生には転機があります。言い換えるとそれは環境変化です。
我々診断士は、環境適応のパターンを経営者に助言します。また、それに必要な知識や考え方を身に付けます。
そうなんです。つまり、自分の人生で、環境適応を実際に体験した人が合格する確率が高いのは、当たり前のことなんです。
では、診断士試験に受かるには、具体的にはどうしたらよいのでしょうか?
環境変化を待つべきでしょうか?
・・・環境変化は、待たなければならない、自分から主体的におこせないものでしょうか?
いえ、環境変化は主体的におこせます!!!
何か一つでもいいのです。今までとは違う何かを決断して下さい。
それも、自分の人生の中で一度も経験したことのない『何か』です。
その変化に適応しようと、悩み苦しむ瞬間こそ、受験対策校でも教えることの出来ない『気付き』が得られるのだと思います。
診断士受験生の皆さん、頑張って下さい。応援しています。